診療科・部門紹介 TOSHIBA GENERAL HOSPITAL

血液内科

  • 鈴木 謙
    総合内科部長・部長鈴木 謙

基本情報

血液疾患全般を診療しています。主な病気としては、血液の腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫など)、貧血、出血性疾患です。入院では主に血液の腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫、骨髄異形成症候群など)の治療をおこなっています。無菌治療室が4床あり、急性白血病の化学療法は無菌室でおこなっています。必要に応じて、放射線治療専門医による放射線照射もおこないます。階段や坂道で動悸・息切れ・めまいなど生じる。体にあざが出やすい。歯肉出血や鼻出血が止まりにくい。原因不明の発熱や体重減少が続く。首や腋の下、下肢のつけねにしこりが触れる。健康診断で貧血や血小板数・白血球数の異常を指摘された。このような場合には血液内科を受診してみてください。

下表に当科での入院症例数を示します。

表1 入院症例数・越年重複あり

入院症例数
2011 2012 2013 2014 2015 2016
総数 82 63 69 61 94 106
白血病 15 9 13 6 11 10
リンパ腫 39 22 35 28 40 44
その他 28 32 21 27 43 52

表2 新患入院症例数

新患入院症例数
2011 2012 2013 2014 2015 2016
総数 47 34 45 37 73 71
急性白血病 5 6 6 4 6 2
リンパ腫 21 10 24 44 31 23
骨髄腫 3 5 2 4 2 4
その他 18 13 13 18 34 42
白血病

当科における急性骨髄性白血病の治療成績をご紹介いたします。先行する血液疾患や他の癌の合併がなく、重要な臓器に障害がない65歳以下の初発の急性骨髄性白血病について、当科の平成7年1月から平成28年12月までの成績(44例、年齢18~65歳、年齢中央値54歳)をご紹介します。急性前骨髄性白血病(APL)12例の完全寛解導入率は100%。APL以外の予後良好群(MRC分類)のAML(5例)の完全寛解導入率は80%、予後中間群(19例)の完全寛解導入率は79%、予後不良群(7例)の完全寛解導入率は43%、染色体不明群の1例中1例が完全寛解を得ました。65歳以下のAPL以外のAML32例(年齢中央値54.5歳)の完全寛解導入率は72%です。65歳以下のAMLとAPLを合せた44例(年齢中央値54歳)の完全寛解導入率は80%です。
平成7年1月から平成28年12月までの22年間で完全寛解中の化学療法(地固め療法)での死亡例はありません。

先行する血液疾患や進行期の他の癌の合併がなく、重要な臓器に障害がない65歳以下の初発の急性骨髄性白血病について
染色体分析(MRC分類) 症例数 完全寛解
予後良好群 APL 12 12
APL以外 5 4
予後中間群 19 15
予後不良群 7 3
染色体不明 1 1
悪性リンパ腫

悪性リンパ腫はリンパ球のがんの総称で、さまざまなタイプに分類され、それぞれ治療や経過が異なります。その中で最も頻度の多い、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)について、当科の成績をご紹介します。DLBCLは月単位で進行し、診断されたら早めに治療をします。悪性リンパ腫の経過に影響を与える先行疾患のない初発のDLBCLは、平成6年10月から平成28年12月までに115例、年齢中央値70歳(19歳から92歳)です。DLBCLに対しリツキサン(モノクローナル抗体治療)が使用される以前と以後では治療成績に大きな差があります。リツキサン使用以前の9年間(平成6年10月から平成15年8月まで)におけるDLBCLは、症例数22例、年齢中央値64歳(25歳から85歳)で、CHOP療法の完全寛解導入率は、IPI(国際予後因子)の低リスク群(12例)は100%、低中等度リスク群(4例)は75%、高中等度リスク群(2例)は50%、高リスク群(4例)は25%でした。一方、平成15年9月以降平成28年12月までの初発DLBCLは、症例数93例、年齢中央値72歳(19歳から92歳)で、リツキサンを併用したR-CHOP療法(またはR-THP-COP療法)の完全寛解導入率は、低リスク群(22例)100%、低中等度リスク群(21例)81%、高中等度リスク群(14例)93%、高リスク群(36例)69%とリツキサン併用前のCHOP療法に比べ、成績が向上しています。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)について、当科の成績
  1994年10月~2003年8月 2003年9月~2016年12月
リスク群(IPI) 症例数 完全寛解 症例数 完全寛解
低リスク群 12例 12例 22例 22例
低中リスク群 4例 3例 21例 17例
高中リスク群 2例 1例 14例 13例
高リスク群 4例 1例 36例 25例
顔の見える医療

当科では最新のエビデンスに基づいた治療を安全・確実におこなっております。診療の水準とともに患者さんへの説明責任を重視しており、病名を告知したうえで文書と口頭でわかりやすくご説明し、同意のもと治療しています。中規模病院ならではの各科との連携の良さを生かした『顔の見える医療』で質の高い化学療法を実践します。

  • ①歯科口腔外科と協力し、化学療法中の口腔ケアに取り組んでいます。
  • ②リハビリ科と協力し、化学療法中のリハビリにも積極的に取り組んでいます。
  • ③緩和ケア科と協力し、疼痛などの症状緩和に力を入れています。
  • ④血液疾患は全身疾患です。中規模の総合病院ならではの他科との連携を生かし、持病がある場合でもがん専門病院にはない総合病院としてのメリットが生かせます。

造血幹細胞移植療法が必要な場合は、都内のなかでもとくに移植症例の豊富な医療機関にご紹介しています。

専門外来
専門外来
 
午前 - 鈴木 渡辺 鈴木 - -
午後 - 鈴木 - - - -

専門外来は火曜の午前・午後と水曜と木曜の午前です。2017年4月より水曜日に東京医科歯科大学血液内科の医師による外来を新設しました。緊急の場合は、上記の専門外来日以外でも随時対応します。かかりつけの先生のご紹介状をもって受診して頂けますとその後の診療に大いに役立ちます。 ご紹介の際には、可能であれば当院地域連携室へあらかじめご連絡いただけますと幸いです。

施設認定
  • 日本血液学会認定医研修施設

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