診療科・部門紹介 TOSHIBA GENERAL HOSPITAL

スポーツ整形外科

  • 武田 秀樹
    部長武田 秀樹

スポーツ整形外科は、平成元年3月に開設されました。スポーツ選手、スポーツ愛好家あるいはスポーツを始めようとする方々を対象としています。臨床スポーツ医学の中の整形外科分野を担当する科として診療を行っており、東芝のスポーツ選手はもちろん、その他の多くの社会人、学生、スポーツ選手が受診しています。スポーツ外傷・障害の診断と治療、アスレティック・リハビリテーション、整形外科的メディカルチェックが主な診療内容です。

基本情報

スポーツ整形外科外来診療体制

2016年9月に浦田泰平が退職し、2016年10月からは三宿病院より高木健太郎が着任しました。増島は月曜日、水曜日(予約および当日受診)、第1土曜日(予約のみ)を担当しました。武田は木曜日、金曜日(予約および当日受診、木曜日は午前のみ)、第3土曜日(予約および当日受診)を担当しました。第1土曜日(当日受診のみ)は浦田(9月まで)と高木(10月から)が担当しました。非常勤医師として中嶋耕平(国立スポーツ科学センター勤務、レスリング・柔道、膝・肩のスポーツ外傷・障害のエキスパート)が火曜日(予約および当日受診)を担当しました。

スポーツ整形外科の活動(2016年)
  • 1.スポーツ整形外科新患登録患者数と手術件数(図1)
    2016年の手術件数は309件であり、前年(2015年330件)よりやや減少しました(下図参照)。部位別では膝関節247件、アキレス腱19件、肩関節18件、足関節・足部11件、肘関節5件の順となり、膝前十字靭帯再建術は126件(2015年130件)でした。
  • 2.東芝強化スポーツチーム
    東芝野球部は2016年7月に東京ドームで開催された都市対抗野球大会本大会に、西関東第二代表として出場しましたが、1回戦敗退となりました。東芝ラグビー部は、トップリーグ(2016-2017)を6勝9敗の9位でシーズンを終えました。東芝バスケットボール部は2016年シーズンよりプロ化され、川崎ブレイブサンダースとなりました。2017年1月末現在、B.League中地区を首位で独走しています。
    <TOSHIBA SPORTS Web Site参照>

図1 手術件数
手術件数を表した円グラフ

膝前十字靭帯(ACL)損傷について

前十字靭帯(以下ACL)は膝関節の内部を前後に走る靭帯で、脛骨と大腿骨をつなぐ靭帯の一つです(写真1)。スポーツ活動中などで膝をひねった時や強く伸ばした時に損傷します。受傷直後の膝の痛みや腫れは1~2週間の安静やクーリングでおさまることが多いですが、スポーツを再開しようとしたときに「膝くずれ」と呼ばれる、ずれる感じ、不安定な感じが出現し、ひどい時には関節内に出血が起こり、膝が腫れます。また、膝関節のクッションとなっている半月板や軟骨を損傷して、ロッキング(膝が完全に伸ばせず、痛む)という状態になることもあります。関節内の靭帯は自然に治癒することはほとんどなく、スポーツの継続を希望される方には、手術をして靭帯を再建することをおすすめします。
当科では平成元年の開設以来、3000例以上のACL再建の手術実績があります。またスポーツリハビリテーションのスタッフも充実させ、トップアスリートからレクリエーションレベルの方まで、それぞれのレベル、環境に合わせたリハビリを指導し、競技レベルの方では約90%が術後7、8ヶ月に復帰を果たしています。術式も少しずつ改良を重ね、ハムストリング腱(大腿後面にある膝を曲げる筋腱)または膝蓋腱(大腿前面にある膝を伸ばす筋腱)を用いた再建を行っています。
おおよそのスケジュールとしては、手術前日に入院、麻酔科医師の診察を受けていただきます。術後は概ね2日目より可動域訓練と装具を着用しての松葉杖での歩行練習、筋力強化訓練を開始し、術後約10日~2週間での退院を目指します。この頃には松葉杖を1本使用または補助具なしでの歩行が可能です。その後は競技、レベルにもよりますが、外来でリハビリを続け、膝装具は術後約2ヶ月で外し、3ヶ月頃からジョギングなど軽い運動を開始し、4~5ヶ月で元の競技の個人練習、6~8ヶ月でチームへの合流を目指します。

写真1
前十字靭帯

研究

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